『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』Netflixレビュー|怖いのに美しい、心をつかんで離さない傑作

Netflix配信『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』レビュー記事のアイキャッチ画像。 赤と黒を基調にした炎と和室のシルエットを背景に、妖しく美しい世界観を表現。 Netflix

いやこれ、マジで観てほしい。
『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』、Netflixに来ちゃいましたよ!

再生した瞬間から、あの世界観にガッツリ持っていかれました。浮世絵みたいな色彩、ぞくっとする演出、そして薬売りの声…。
「そうそう、これだよ!」って叫びたくなるあの感じ。ファンならわかるでしょ?

怖いのに美しい、不気味なのに目を離せない──まさにモノノ怪の真骨頂。
もうリビングで観てるのに、気づけば自分が京の町をさまよってる気分でした。


作品概要とあらすじ

作品概要

項目内容
タイトル劇場版モノノ怪 第二章 火鼠(The Ashes of Rage)
劇場公開日2025年3月14日(金)
配信Netflix 世界独占配信:2025年8月14日(木)
総監督中村健治
監督鈴木清崇
脚本新晴靖(クレジット)
音楽岩崎琢
制作EOTA/くるせる
配給ツインエンジン/ギグリーボックス
上映時間74分

あらすじ(ネタバレなし)

第一章「唐傘」からひと月後。 江戸城・大奥では、御台所の座をめぐる家同士の確執と、渦巻く嫉妬が火種となり、不穏な“気”が満ちていた。
新たに総取締役に就いた名家出身の大友ボタンのもと、規律は強まるが、やがて炎の怪異“火鼠(ひねずみ)”が跋扈し始める。
禁制の場に再び現れた薬売りは、怪異を斬るために必要な「形(かたち)・真(まこと)・理(ことわり)」を求め、女たちの胸に燻る情念の正体へと踏み込んでいく――。


キャスト・スタッフ紹介

役名読み/立場声(CV)
薬売り―/怪異を斬る旅の男神谷浩史
時田フキときた・ふき/町人出身の御中臈日笠陽子
大友ボタンおおとも・ぼたん/大奥総取締役戸松遥
時田三郎丸ときた・さぶろうまる/フキの兄梶裕貴
坂下さかした/広敷番細見大輔
アサあさ/大奥女中黒沢ともよ
サヨさよ/側仕えゆかな
マツまつ/勝沼家の娘青木瑠璃子
キヨきよ/女中芹澤優
タケたけ/女中茜屋日海夏
スマすま/女中森なな子
天子様てんしさま/帝入野自由
溝呂木北斗みぞろぎ・ほくと/医師津田健次郎
幸子こうこ/御台所(正室)種崎敦美
時田良路ときた・よしみち/フキの父チョー
老中・大友ろうじゅう・おおとも/ボタンの父堀内賢雄
勝沼かつぬま/老中楠見尚己
藤巻ふじまき/要職堀川りょう
水光院すいこういん/女院榊原良子

息を呑んだ瞬間たち

  • 火鼠が現れる瞬間
     画面いっぱいに広がる炎、その奥からゆらりと姿を現す火鼠。あのときの鳥肌は今でも忘れられません。
     ただ怖いだけじゃなくて、「この炎は人間の欲望そのものじゃないか」と感じさせる描写で、ただの怪異ではないことを一瞬で理解させられるんです。思わず呼吸を止めて、手のひらに汗がにじむ。あれぞモノノ怪の醍醐味でした。
  • 薬売りが扇を広げるシーン
     シリーズを通しての“名場面”のひとつですが、今回も圧倒されました。
     ゆっくりとした所作なのに、なぜか全身が震えるほどの緊張感が走る。あの「形・真・理」を問いかける声が響いた瞬間、「待ってました!」と心の中で叫んでいました。ファンとしては、これを観られるだけでも配信を待った甲斐がありました。
  • 人間の感情が暴かれる瞬間
     怪異と戦う話ではなく、人間の心の奥底がえぐり出される。ある町人の心の闇が露わになる場面で、自分の中にも似た感情があると突きつけられて、胸が苦しくなりました。観客に「あなたも逃げられない」と突きつけてくる演出、これは怖さ以上に心を揺さぶられる瞬間でした。

実際に観て感じたこと

  • 「怖い」と「美しい」の両立に感動
     普通なら相反するはずの「恐怖」と「美しさ」が、同じ画面に同居している。燃え盛る炎なのに美しく、雅な京の町が舞台なのに不気味。
     この二面性に包まれると、ただのホラーじゃなく“芸術を体験している”感覚になるんです。私はこの感覚がたまらなく好きで、モノノ怪に何度でも戻ってきてしまいます。
  • 何度も観返したくなる中毒性
     一度観ただけでは終わらないんですよ。セリフの一言、背景に描かれた模様、色彩の変化──すべてに意味が込められているから、「次はここに注目しよう」と繰り返し観たくなる。Netflix配信で何度も一時停止して鑑賞できるのは最高の贅沢です。
  • 自分の心を覗き込む体験
     怪異と人間の境界線を描く物語は、結局「自分自身の中の闇」を見せつけられるんですよね。観終わったあと、怖さよりも「自分もああいう感情を抱いたことがある」と思ってしまい、しばらく考え込んでしまいました。
     単なるアニメを観ているんじゃなく、“心の鏡”を見せられているような感覚。それがこの作品を特別なものにしているんだと思います。
  • ファンとしての幸福感
     正直、「火鼠」をスクリーンで観られるなんて夢のようでした。そしてNetflixで何度でも触れられる今が本当に幸せ。
     薬売りの声を聞くたび、「ああ、帰ってきたんだな」と胸が熱くなる。ファンでよかったと心から思える時間でした。

世間の評価

SNS上では…

  • 「怖いのに美しすぎて泣いた」
  • 「アート作品を観ているようだった」
  • 「難解だけど余韻がすごい」

一方で「ストーリーが抽象的で分かりづらい」という意見も。
ただし、この“わかりにくさ”さえファンにとっては考察を深めるきっかけになり、作品の魅力の一部と捉えられています。


こんな人におすすめ

  • 日本独特のホラーや怪談が好きな人
  • アート的なアニメーションを堪能したい人
  • 人間心理や社会テーマを深く考えたい人
  • すでにモノノ怪シリーズのファンだった人

まとめ|怖さと美しさの共存が生む唯一無二の体験

『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』は、ただのホラーではありません。
浮世絵のような映像、哲学的なストーリー、そして薬売りというミステリアスな存在。

Netflix配信によって、誰もがこの“芸術としてのホラー”を自宅で体験できる時代になりました。
怖さと美しさが同居する世界を、ぜひあなた自身の目で確かめてください。

FAQ(よくある質問)

Q:『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』は前作を観ていなくても楽しめますか?
→ 単体でも楽しめますが、第一章を知っていると世界観の深みがより理解できます。

Q:映像は怖すぎませんか?
→ グロ表現は少なく、心理的な怖さや不気味さが中心です。ホラーが苦手な人でも観やすいです。

Q:Netflixで配信中ですか?
→ はい。2025年8月14日からNetflixで配信されています。


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本記事は2025年10月時点で公表されている情報をもとに執筆しています。キャスト・公開日・配信状況などは変更となる場合があります。最新情報は公式サイトや公式SNSをご確認ください。

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