クローゼットを開けると服がぎゅうぎゅう、机の上には読みかけの書類や郵便物が山積み……。
「よし、断捨離しよう!」と思い立っても、どこから手をつければいいのかわからず、結局そのまま。
気づけばまた、部屋も気持ちもごちゃついている──そんな経験はありませんか?
私も以前はまさにその状態でした。
ですがある日、「1日1個だけモノを減らす」というゆるいルールを取り入れてみたところ、思いがけない変化が訪れました。
少しずつ部屋が整い、探し物が減り、気づけば心まで軽くなっていたのです。
断捨離は「一気に片づける」ものではなく、“少しずつ整える”暮らしの習慣。
特別なスキルも道具もいりません。
この記事では、初心者でも無理なく続けられる「1日1個断捨離習慣」の始め方と、
つまずかずに続けるためのコツを、体験談を交えながら丁寧に紹介します
断捨離とは?基本をおさらい
「断捨離(だんしゃり)」という言葉は、もともとヨガの思想から生まれた考え方です。
単に“モノを捨てる”という意味ではなく、次の3つのステップを通して、
自分にとって本当に必要なものと向き合う行為を指します。
段階 | 意味 | 具体例 |
---|---|---|
断(だん) | 不要なものを新しく取り入れない | セール品を「とりあえず買う」をやめる |
捨(しゃ) | すでに持っている不要なものを手放す | 使っていない服や書類を整理する |
離(り) | モノへの執着から自由になる | 「もったいない」気持ちから解放される |
断捨離の目的は、「片づけ」ではなく「暮らしを軽くする」こと。
モノを整理することで思考もスッキリし、時間や心に余白が生まれます。
私自身もこの考え方を知ってから、「片づけ=我慢」ではなく、
「心を整えるための選択」として前向きに取り組めるようになりました。
「1日1個」断捨離習慣の魅力
断捨離というと「週末にまとめて片づける」「一気に捨てる」といったイメージを持つ人も多いですが、
実は“少しずつ手放す”ほうが長続きしやすく、効果も実感しやすいんです。
ハードルが下がる
「家中を一気に片づけよう」と思うと、時間も気力も必要です。
でも「今日はこれ1個だけ」と決めると、たった数分で終わるので気軽に始められます。
完璧を目指さず“1日1個”なら、忙しい日でも無理なく続けられます。
少しずつでも確実に前進
1日1個でも、1年続ければ365個。
引き出しの中、棚の上、バッグの中…少しずつ片づけるうちに、気づけば家全体が整っていきます。
「やらなきゃ」と思っていたストレスからも自然と解放されていきます。
心が軽くなる
小さくても“やれた”という達成感が生まれ、「今日はもう1個やってみよう」と前向きな気持ちに。
モノを減らすことで、心にもスペースができていくのを感じます。
実際にやってみた体験談
私がこの習慣を始めたきっかけは、「使えないボールペンを1本捨てた」ことでした。
たったそれだけなのに、驚くほどスッキリした気分になったんです。
「こんな小さなことに意味があるの?」と思っていたのに、心の中まで整理されたような軽さがありました。
その後も、
- 読まなくなった雑誌
- 使っていないマグカップ
- 期限切れのポイントカード
などを1日1個ずつ減らしていくうちに、「私、不要なものに囲まれていたんだ」と気づきました。
数週間もすると、机の上がすっきりして作業がはかどるように。
朝の支度もスムーズになり、思考まで整っていく感覚がありました。
断捨離を“苦行”ではなく“リセットの習慣”として取り入れると、毎日が驚くほど軽やかになります。
初心者がつまずきやすいポイントと対処法
断捨離を始めても、途中で手が止まったり、気持ちが揺らぐことは誰にでもあります。
ここでは、よくある“つまずきポイント”と、その乗り越え方を紹介します。
「もったいない」が頭をよぎる
高かった服や思い出の品は、手放すときに心が痛むもの。
そんなときは「写真に撮って残す」のがおすすめです。
データとして記録しておけば、思い出は消えません。
形ではなく“記憶として持つ”と考えると、気持ちが軽くなります。
判断できずに止まってしまう
「いつか使うかも…」という気持ちは、誰にでもあります。
そんなときは「保留ボックス」を用意しましょう。
箱に入れて3か月触らなかったものは、きっと今後も使わないはずです。
“保留→見直し→手放す”のサイクルをつくると、自然に判断力がつきます。
一気にやろうとして疲れる
休日にまとめて片づけようとすると、途中で疲れてやめてしまいがちです。
「1日1個」なら5分で完結。
少しずつ積み重ねたほうが、結果的に大きく進みます。
今日からできる!断捨離のステップ
「やる気はあるけど、何から始めたらいいかわからない」
そんな人でも、これから紹介する4ステップを意識するだけで、今日からすぐに動けます。
ステップ1:小さな場所から始める
いきなり家全体に手を出すのではなく、
“机の引き出し1つ”“バッグの中”など、小さく始めるのがコツ。
短時間で達成できるから、続ける自信がつきます。
ステップ2:3つに分けるルール
モノを手に取ったら「必要・不要・保留」の3分類。
迷ったら即「保留」に入れると、判断がスムーズです。
ステップ3:1日1個のマイルールを決める
「今日はペン1本」「今日は本1冊」でOK。
“できた”という達成感が積み重なると、自然と習慣になります。
ステップ4:Before/Afterを記録する
片づけた場所を写真に撮っておくと、目に見える変化がモチベーションに。
「少しずつ片づいてる」という実感が続ける力になります。
楽しく続ける工夫
断捨離は「我慢」や「修行」ではありません。
楽しみながら続けることで、生活に自然となじみます。
ここでは、無理なくポジティブに続けるためのヒントを紹介します。
家族や友人と“断捨離デー”をつくる
一人で黙々とやるより、誰かと一緒に取り組むと楽しさが倍増します。
「今日は本」「来週はキッチン」とテーマを決めて進めれば、ゲーム感覚で続けられます。
達成したらちょっとしたご褒美を設定しても◎。
フリマアプリを活用する
「捨てるのが苦手…」という人におすすめなのが、“誰かに使ってもらう”発想。
メルカリなどで売ることで、モノが再び誰かの役に立つ喜びを感じられます。
お小遣いにもなって一石二鳥です。
チェックリストを作る
「今日はバッグ」「明日は冷蔵庫」など、1日1テーマをリスト化。
達成欄に✅をつけると、“見える進捗”がやる気を保ってくれます。
FAQ(よくある質問)
Q1. どこから始めればいいですか?
→ 小さなエリア(引き出し・バッグの中・机の上など)から始めましょう。
短時間で完結できる場所を選ぶと、達成感が得られて続けやすいです。
Q2. 後悔しないためには?
→ 写真を撮ってから手放すのがおすすめです。
「思い出を残しつつ整理」できるので、気持ちの区切りがつきやすくなります。
Q3. 続けられるか不安です…
→ 「1日1個ならできる」と思えるハードルの低さが、この習慣の強みです。
完璧を目指さず、「できた日」を積み重ねていきましょう。
まとめ|断捨離は「小さな一歩」の積み重ね
断捨離は、単にモノを減らす行為ではなく、
「自分に本当に必要なものを選ぶ」ための思考習慣です。
1日1個から始める
小さな達成感を積み重ねる
完璧を目指さず、楽しみながら続ける
この3つを意識すれば、誰でも無理なく生活を整えられます。
今日からまず1つ、手放してみませんか?
きっと部屋も心も軽くなり、日々の呼吸までスムーズに感じられるはずです。
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運営者からの注意事項(更新:2025年10月10日)
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