2025年の春。
SNSを開くたび、やさしい雰囲気のタイトルが目にとまりました。
『波うららかに、めおと日和』――
「リアルすぎて泣いた」「夫婦で観たら気まずくなったけど、最後はあったかい気持ちになった」
そんな感想が、いろんな人の言葉で何度も流れてきて。
気がついたら、私も静かに再生ボタンを押していました。
最初は、「よくある夫婦のドラマかな?」って思っていたんです。
でも数分後には、画面の中のふたりが、なんだか自分と重なってきて。
何気ない会話や、ふとした沈黙が、いつかの出来事を思い出させてくれるんです。
観終わったあと、部屋の灯りを落として、ただ静かに座っていました。
心の中にぽっかり残ったのは、悲しさでも寂しさでもなく、「そうだよね」「わかるよ」って誰かに寄り添いたくなるような、やさしい気持ち。
これは、誰か遠くの夫婦の話じゃなくて、きっとどこかで生きている、わたしたちの物語。
そんなふうに思わせてくれる、静かで深い、心に染みるドラマでした。
結論:『波うららかに、めおと日和』は、声を荒げない会話と“間”で、ふたりが寄り直していく温度をそっと伝える、やさしい夫婦ドラマです。
作品概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 波うららかに、めおと日和 |
| 放送期間 | 2025年4月24日(木)〜6月26日(木)〈全10話〉 |
| 放送局/枠 | フジテレビ系〈木曜劇場〉毎週木曜 22:00〜22:54 |
| 原作 | 波うららかに、めおと日和(西香はち/講談社「コミックDAYS」連載) |
| 演出 | 平野眞、森脇智延、國武俊文(FILM) |
| 脚本 | 泉澤陽子 |
| 主演 | 芳根京子、本田響矢 |
| 主な出演 | 山本舞香、小関裕太、咲妃みゆ、小川彩(乃木坂46)、戸塚純貴、森カンナ、高橋努、紺野まひる、生瀬勝久、和久井映見 ほか |
| 音楽 | 植田能平 |
| 主題歌 | 「夢中」/BE:FIRST |
| 制作 | フジテレビ |
| 制作協力 | FILM |
| 配信 | FOD(全話配信) |
| 製作国 | 日本 |
| ジャンル | ラブ・コメディ |
| 公式サイト | ドラマ『波うららかに、めおと日和』公式サイト |
公式ミュージックビデオ
「波うららかに、めおと日和」の主題歌、BE:FIRST「夢中」のミュージックビデオを公式チャンネルからどうぞ。
あらすじ(ネタバレなし)
昭和11年、海辺の町。
見合いをきっかけに結婚した江端なつ美(芳根京子)と江端瀧昌(本田響矢)は、交際ゼロ日で夫婦となった新婚二人。
慣れない共同生活のなかで、喜びや戸惑い、すれ違いを繰り返しながらも、少しずつ絆を深めていく。
時代が変わっても変わらない「夫婦のかたち」を優しく描いた、ハートフルな昭和新婚ドラマです。
観る人の心に「結婚とは何か」「幸せとはどんな形か」を静かに問いかけてくる、穏やかで温かな物語です。
キャストと登場人物
| 役名 | 俳優 | 役どころ |
|---|---|---|
| 江端なつ美 | 芳根京子 | 繊細な表情と沈黙の演技で、揺れる心を丁寧に描写。新婚の戸惑いや葛藤をリアルに表現しています。 |
| 江端瀧昌 | 本田響矢 | 少ない台詞で内面を伝える“寡黙な夫”。距離を保ちながらも愛情が滲む演技で、昭和の男性像を体現しました。 |
| 芳森芙美子 | 山本舞香 | 自由奔放な言動の裏に弱さを秘め、物語に推進力と緊張感を与えています。 |
| 深見龍之介 | 小関裕太 | 夫婦を客観的に見つめる立場で、作品全体のバランスを支える存在です。 |
| 関谷あき奈 | 咲妃みゆ | 姉としての優しさと現実感を兼ね備え、場面に温かみをもたらします。 |
| 関谷ふゆ子 | 小川彩(乃木坂46) | 若さと素直さが物語の鏡となり、視聴者の共感を引き出します。 |
| 柴原郁子 | 和久井映見 | 少ない言葉で重みを残す演技。母親世代として物語に深みを与えました。 |
| 活動弁士 | 生瀬勝久 | 語り部のような存在で、昭和ドラマの世界観を象徴的に補強しています。 |
その他出演(準レギュラー・役名未掲出など):
小宮璃央、戸塚純貴、森カンナ、高橋努、紺野まひる ほか
どのキャラクターも“脇役”ではなく、それぞれの人生観がドラマ全体に厚みを与えていました。キャスト同士の自然な掛け合いが魅力で、まるで自分も海辺の町で暮らしているような没入感を味わえます。

見どころ(ネタバレなし)
夫婦げんかのシーン
静かな部屋に響くのは、たった一言の言葉と張り詰めた沈黙。声を荒げるわけではなく、小さな声で交わされるやりとりだからこそ、リアルで胸が痛みます。視線がぶつかる瞬間や、相手を見つめきれずに目をそらす仕草。そのすべてが等身大で、思わず息を呑みました。「これはフィクションじゃない、自分の過去かもしれない」と錯覚するほど真に迫る人間ドラマです。
海辺の夕暮れ
赤く染まる空、潮風に揺れる髪、沈みゆく太陽の下で並んで歩く二人の後ろ姿。台詞は少ないのに、映像そのものが「言葉」として胸に響きます。あのシーンには、昭和ドラマらしい叙情と、人生の儚さが凝縮されていました。美しい風景のなかに、夫婦の距離と希望が静かに描かれています。
脇役の一言
派手な演出ではなく、何気ない脇役の一言が物語を大きく動かす場面が印象的でした。その言葉ひとつで夫婦の関係が揺らぎ、あるいは救われる。観ている私は自然に頷きながら、気づけば涙が頬を伝っていました。誰もが主役として生きる──そんな温かいメッセージがこの作品全体を包んでいます。
こんな人におすすめ
『波うららかに、めおと日和』は、こんな方に特におすすめだと感じました。
- 大きな事件よりも、夫婦の会話や沈黙の揺れをじっくり味わいたい方
- 「昔はこうだったな」「あのとき言えなかったな」と、自分の記憶と重ねながらドラマを観たい方
- 昭和レトロな雰囲気や、海辺のまちのゆったりした空気が好きな方
- パートナーや家族と観て、そのあと感想をゆっくり語り合いたい方
激しい言い争いや派手な展開よりも、「わかるよ」とそっと寄り添ってくれる物語が好きな方には、きっと心に静かに残る一作になると思います。
実際に観て感じたこと
「自分もこうだった」と思える瞬間
このドラマには、“どこかで見たことがある気持ち”がたくさん出てきます。
新婚の不安、すれ違ったときのモヤモヤ、うまく言えないけど仲直りしたい気持ち……。
観ているうちに、「これ、自分のことかも」と思う瞬間が、ふいにやってきます。
まるで登場人物の感情が、自分の中にも重なってくるようで。
この“近さ”こそが、このドラマのいちばんの魅力だと感じました。
しんと胸に残る、やさしい余韻
観終わった直後は、胸が少しぎゅっと苦しくなって、言葉が出ませんでした。
でも、しばらくしてふっと落ち着いたとき、そこに残っていたのは、不思議な温かさでした。
まるで、満ちていた波が静かに引いていくように、感情がやわらかくなっていくんです。
「うまくいかない時間も、意味があるんだな」って、やさしく教えてもらえた気がしました。
翌朝になっても、ふと登場人物のセリフが頭に浮かんで、思わず笑ったり、じんとしたり……。
言葉が生まれるドラマ
この作品は、観終わったあとにも“続き”があります。
それは、誰かと語りたくなる時間です。
パートナーと一緒に観たら、「私たちだったらどうするかな?」って自然に話したくなる。
ひとりで観ても、「こういうとき、あの人はどう思うんだろう」って、顔が浮かんでくる。
物語が終わっても、会話が始まる。
そんなふうに、人の心に“対話”を生むドラマって、すごく素敵だなと思いました。
映像と音が感情をそっと代弁する
海辺のまちを照らす光、やさしく打ち寄せる波の音。
それだけで、登場人物の心の中まで見えてくるようでした。
夕暮れの光が、ちょっと切ない気持ちを映していたり、夜明け前の静けさが、明日への不安をそっと包みこんでいたり。
音楽も声を荒げることなく、そばで静かに寄り添ってくれて。
最後まで「涙で押す」演出じゃなくて、余韻で語るドラマなんです。
これは、ただの恋愛ドラマじゃない。
「ふたりで生きるって、どういうことだろう?」
そんなことを静かに問いかけてくれる、やさしくて深いヒューマンストーリーでした。
視聴メモ:静かな会話劇なので、夜の落ち着いた時間に。テレビ視聴は音量自動補正OFF+人の声強調(サウンドバー)でセリフが聴きやすくなります。ヘッドホン派は密閉型がおすすめ。
SNS・視聴者の口コミ
SNSでは放送中から多くの感想が投稿され、話題となりました。視聴者のリアルな声を一部紹介します。
- 「リアルな夫婦像に涙した」
- 「脇役の一言で泣かされた」
- 「映像と音楽の調和が美しすぎる」
一方で「展開が早すぎる」「脇役の掘り下げがもっと欲しい」といった意見も見られました。
それだけ多くの視聴者が真剣に作品と向き合い、語り合いたくなるドラマだったことを物語っています。

FAQ(よくある質問)
Q:全何話ですか?
A:全10話です(2025年4月24日〜6月26日放送)。作品概要へ
Q:どこで観られますか?
A:現在はFODで全話配信中です。
Q:主題歌は?
A:BE:FIRSTの「夢中」です(公式MV公開あり)。
Q:Blu-ray/DVDは出ますか?
A:2025年12月3日にBlu-ray&DVD-BOXが発売されました。
まとめ
恋が始まる前でも、終わったあとでもなく、「結婚してからのふたり」にそっと寄り添う物語。
大きな事件はなくても、視線や沈黙の揺れに、これまでの時間とこれからの覚悟がにじみます。
観終わったあと、胸に残るのは説教でも劇薬でもなく、「わかるよ」というやさしい手ざわり。
うまくいかない時間にも意味がある――そんな実感を、海の光と波の音が静かに背中を押してくれる一作です。
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